ふるさと納税の寄付金を自治体は何に使う?使い道は地域で多種多様!

ふるさと納税の返礼品がお得だということは知っていても、自治体がふるさと納税で集めたお金を何に使っているかを考えたことはありましたか。

返礼品だけではなく本来の意義である、ふるさと納税で集まった寄付金が何に使われているかも考えてみるキッカケになれば幸いです。

例えば、スポーツが盛んな地域ではオリンピックで活躍できるような選手の育成などにもふるさと納税の寄付金は活用されています。

自治体がふるさと納税の寄付金をどのように使っているのか、具体的な例を上げながら解説します。

寄付金の使い道を知ってふるさと納税の寄付先を選ぶのも1つの方法

ふるさと納税は生まれ故郷を寄付することで応援したり、関心がある自治体の課題をふるさと納税によってサポートすることが可能です。

寄付をすれば、所得税・住民税が控除されるほか、返礼品を受け取ることができ、寄付金はその自治体の振興の為に使われます。

ふるさと納税の寄付金の使い道は自治体によって異なります。どのようなものに使われているのか見ていきましょう。

ふるさと納税の寄付金の使い道として一般的な用途

ふるさと納税の寄付金は地域活性化に使われることが多いですが、その中でも

  • 環境保全
  • 産業の振興
  • 地域問題

といった事業の予算に配分されることが多いです。

例えば、都市開発によって減少した緑を復活させるための事業に使うことや、地域の伝統を守ることに使われるというケースがあれば、地域の問題になっている教育環境を改善することや、町おこしに活用することもあります。

特に伝統工芸品や農産品だけでなく、観光地の旅行券を返礼品にすることで地域活性化を試みる自治体も多いです。

このような施策に関心が高くふるさと納税に積極的な自治体であれば、地元企業や農家と協力して豪華な返礼品を用意しています。

自治体によって寄付金の使い道に特徴があります

基本的にふるさと納税の寄付金は地域活性化に使われますが、具体的な使い方は自治体によって特徴があります。

ふるさと納税の寄付先は返礼品で選ぶことが多いですが、自分の関心がある地域問題に貢献したいという気持ちでふるさと納税を活用することもできます。

特徴的な寄付金の使い方をしている自治体をピックアップして紹介します。

  • 岩手県陸前高田市
  • 北海道根室市
  • 長野県白馬村

上記の3地域がふるさと納税の寄付をどのように活用しているか、具体的に見ていきましょう。

ふるさと納税の寄付金の使い道:岩手県陸前高田市

岩手県陸前高田市では、地域に暮らしている人が分け隔ててなく生活できるようなノーマライゼーションに力を入れています。

子どもの支援

岩手県陸前高田市は地域を通して出産や育児などの子どもに関する支援に力を入れています。

東日本大震災によって地域コミュニティが崩れてしまったため、以前のように近隣に顔見知りがいる家庭が少なくなりました。

このような状態であれば、相談相手がおらず不安な状態で育児をしなくてはなりませんし、地震によって保育所などの施設も壊れてしまいました。

ふるさと納税の寄付金を活用し、地域のコミュニティ再生や施設の再建を行う事で安心して育児ができる環境や教育の充実させています。

高齢者・障がい者支援

地域の支援が必要なのは育児や教育だけではなく、高齢者や障がい者に対するケアや支援も求められるようになっています。

岩手県陸前高田市では、教育と同様に高齢者・障がい者を支援できる施設など医療や福祉の充実に寄付金を利用。障がいがある人と適切に意思疎通ができるように、環境を整備することにも使われています。

農林水産業・商工業などの振興

地域に根付いた企業や農業の後継者は年々減少傾向であり、徐々に衰退しています。

そこで、地域の特産品を活性化させるため、農林水産業や商工業に関連する事業に寄付金が利用されることも多いです。

参考:陸前高田市公式ホームページ<寄附金のつかいみち>

つづいては、北海道根室市のふるさと納税の寄付金の使い方を見ていきましょう。

ふるさと納税の寄付金の使い道:北海道根室市

北海道根室市が主に取り組んでいるのが、安心して地域住民が暮らせる環境づくり。

まちづくりや地元企業の応援など、住んでいる人が生活に直結する問題のために寄付金が活用されています。

安心できるまちづくりプロジェクト

北海道根室市では、地域の住民が安心できるだけでなく、人と人の繋がりを大事にできるような環境を作りに努めています。

そのためにも、具体的に力を入れているのが

  • 子育て
  • 少子化対策
  • 保健・医療・福祉
  • コミュニティ活性化
  • 教育
  • 安全確保

といった関連事業。

このような地域の制度や事業が充実することで住民が暮らしやすくなることへの地域貢献がふるさと納税によって可能です。

「ひと」と「しごと」を呼び込むプロジェクト

北海道根室市の地域に根付いた産業を活性化させることで、人や仕事を呼び込むことを目標としています。

地域を活性化させるためには人が必要であり、地域に人を呼ぶためには仕事が必要。

地元企業を支援できる制度を充実させ、積極的に人を呼び込むための事業に活用されているのです。

「市民協働」の推進プロジェクト

北海道根室市では自治体だけでなく地元の企業や住民と協働できる体制を整える取り組みをおこなっており、地域の活性化を実現しています。

特に経験豊かな人材や若い世代を中心に、誰もが主役となって活躍できるような地域を目指すプロジェクトであり、主に人材育成や市民参画推進にふるさと納税の寄付金を活用している部分が大きいです。

北方領土返還運動に関する事業

北海道根室市では長く北方領土に関する問題が解決していません。根室市には現在でも多くの北方四島の元島民や家族が暮らしています。

1日でも早く北方領土の返還が実現できるように、後継者育成や返還要求運動を推進するための事業を活性化するために寄付金を活用。

このように北海道根室市では、住民が安心して暮らせるように寄付金を利用しています。

参考:北海道根室市公式ホームページ<寄附金の使い道>

いただいた寄附金は、「第9期根室市総合計画(平成27年〜平成36年)」、並びに「根室市創生総合戦略(平成27年〜平成31…

つづいてはオリンピック開催地でもある、長野県白馬村のふるさと納税の寄付金の使い道を見ていきましょう。

ふるさと納税の寄付金の使い道:長野県白馬村

長野県白馬村では地域の活性化に力を入れており、特にスポーツ分野の推進に積極的。

他の自治体ではあまり見られない、スポーツの振興支援などが長野県白馬村の特徴です。

スポーツの振興支援

長野県白馬村はオリンピックの開催地だったというだけでなく、オリンピック選手も多く輩出しています。

特にスキーが盛んな地域なため、これまでの伝統を活かして世界レベルで活躍できる選手の育成に力を入れているのが特徴です。

子どもからから大人まで、幅広い世代がスポーツを通して豊かな生涯を送れるようにサポートしています。

具体的な支援内容

  • 競技選手の育成
  • スポーツイベントの開催
  • オリンピック施設の改修
  • 生涯スポーツの普及
  • 体育施設の更新

上記のような施策を実施。スポーツを通して地域を活性化を目指しています。

環境の保全・景観の維持・再生

長野県白馬村はスポーツだけでなく、自然も非常に豊かなことも特徴で、自然を守り景観を維持するための事業に、ふるさと納税の寄付金を利用しています。

主な施策は

  • 無電柱化の推進
  • 山岳エリア・里山エリアの環境保全
  • 新エネルギーの利用促進

といったものがあり、寄付金は豊かな自然を守ることに使われる部分も大きいです。

産業・文化を保全し国際交流の推進

豊かな自然を守るだけでなく、長野県白馬村の産業や文化を保全する活動も積極的に行っており、公衆無線LANの整備や、多様な言語の観光客に対応できるように、観光情報・行政情報を提供を行なったりしています。

他にも海外の方が過ごしやすいように環境整備を行い、交通網や情報網の充実を目指しています。

地域教育力の向上

長野県白馬村は地域の教育制度などの環境を整備したり、若者の人口流出を防ぐだけでなく都市部から若者を呼び込めるような環境づくりが寄付金の用途です。

具体的には図書館や教育関係施設の更新、生涯学習の促進といった事業に寄付金が使われています。

参考:長野県白馬村公式ホームページ<寄附によりまちづくりを進める事業>

皆様からいただいた寄附金は、下記の事業を推進する資金として活用させていただきます。ご寄附いただく際にご希望の事業をお選び…

自治体による寄付金の使い道まとめ

ふるさと納税の寄付金は選ぶ地域によって様々な多様な用途があり、寄付者の関心ある問題や課題の解決に貢献することが可能です。

  • 自治体によって寄付金の使い道は地域によって特徴がある
  • 環境保全や産業振興、地域問題の解消などの地域活性化に
  • まちづくりやスポーツ振興に寄付金が使われることも

各自治体によって、寄付金の使い方は異なります。なかにはスポーツ振興など独自の使い道を打ち出している自治体もあります。

返礼品や税金の控除だけでなく、地元などの地域に貢献することを目的に寄付をすることも考えてみるのはどうでしょうか。